2012年11月21日水曜日

名古屋剛志 日本画展


川越の丸広百貨店で特集作家として「名古屋剛志日本画展」を本日より開催しております。
子供の頃、川越の祖父のところへ遊びに行ったりしていたので、とても懐かしく思います。そうした場所で展示をできることにどこか縁を感じてしまいますね。

今回の展示は、私の恩師である中島千波先生の版画作品や千住博先生の作品も同じ会場に並ぶそうです。
私の作品は、時代小説「宮本武蔵」の装幀原画2点を含む、約20点を出品しています。
会場には23日と25日の午後からおりますので、近くにお住まいの方は、是非宜しくお願い致します。

■丸広百貨店
http://www.maruhiro.co.jp/shop/kawagoe/

2012年10月6日土曜日

宮本武蔵

少しお知らせが遅れてしまいましたが、装幀画を久々に担当しました。「水銀虫」以来、2年ぶりです。

今回は加藤廣さんの時代小説「宮本武蔵」の上下巻を描かせて頂きました。

ここで少しモチーフについて。
上巻に描いた鳥は百舌です。宮本武蔵は剣豪でありながら絵も描いていたそうです。その中にある百舌の作品から武蔵を象徴する鳥として選んでいます。
そして下巻のツバメは、やはり佐々木小次郎の必殺技「燕返し」からという訳です。

それ以外の背景となる部分は上下巻あるので、「動」「静」のテーマを自分の中に設けてデザインしています。静かに時を待つかのように佇む百舌、風を切り目紛しく変化する紅葉の中を飛ぶ燕、そんなイメージです。最近では珍しく幾何的要素を盛り込みましたが、やはり幾何的なラインは美しく、また描いてみたいですね。

久々に出版物に関わる仕事を頂きとても嬉しかったのですが、全国の書店に並ぶと思うと緊張していました。ですが、なんとか自分らしく仕上げることも出来たので良かったです。やはり思うのが今持てる力で自分の分までしっかりとこなせることが大切だと改めて感じました。

まだ書店に並んでいるところは見ていないので、近々覗いてみようと思います。
最近、本を読みたいなぁと思っていたので、そのキッカケになりそうです。


■新潮社 webpage

2012年10月2日火曜日

波濤の會/PC復活

まずは波濤とは関係ない話ですが、久々に少し日記らしく書いてみます。
昨夜PCが完全に通電せず1日使用できない状況に陥りました。結構こうした状況は焦りますよね。

今はこうしてブログを書いているのですが、いろいろといじって先程奇跡的に復活しました。一時はかなり気分が落ち込み諦めかけていましたが、なんとかなってホント良かったです。作動の契機は未だ分からず謎です。。

ということで、さっきまでデータをハードディスクにせっせと移し替えていました。データの不安は解消されたのですが、また起動しなくなるかもしれないと思うと油断できないですね。

ただ今夜は落ち着いて眠れそうです。
明日は波濤の会の飾り付けに上野まで行く予定です。

2012年9月29日土曜日

C-DEPOT2012

C-DEPOTも遂に10年の節目を迎えました。
開催2日目の昨日は、会場に行って来ました。朝から最後までいたのですが、年月を積み重ねることの重みを感じたように思います。学生時代から始まり、少人数での展示だったものが今や約70名ほどの出品者に膨れ上がっています。会場も青山スパイラル、横浜赤レンガとスケールアップをしていきました。

振り返ると組織的にも作家の力量的にも大きな変化があるなと思います。
なんだか今日は、しみじみとした気持ちになりました。

という訳で今回のC-DEPOTも宜しくお願い致します。

今回、私は新作の円窓作品6点とshinpa!の出品作を展示しています。

何点か出品者の作品を撮影したので、その中の1枚をアップします。作者が誰かと過ごした記憶の痕跡を封じ込めたという作品。写真を思い出として残すことは誰もが経験のあることですが、友人が吸った吸い殻やくれたもの、その部屋で目にしたもの、写真とは違ったリアリティのある思い出が蘇ってきそうです。その誰かの存在がより強いものへと喚起されていく気がしました。
私は記憶を辿るようなエッセンスを持った作品が好きです。

■C-DEPOT WEBSITE
http://www.c-depot.org



2012年8月12日日曜日

「0 ZERO」号の世界展/Bunkamura

「0 ZERO」号の世界展が丸広百貨店に続き、Bunkamuraでも開催されます。
「いつかBunkamuraのギャラリーで展示できたらな」と大学生の頃に思っていたことがありました。若者が集まる街、渋谷。そうした文化の中心地です。そこで展示ができたら流行りの中に作品が存在するようで憧れていたんだと思います。
会場に顔を出すのが楽しみです。

■Bunkamura Box Gallery
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/box_120814zero.html

2012年7月30日月曜日

「心とこころを結ぶ グリーティングカード展」

夏の恒例イベントとなってきた「心とこころを結ぶ グリーティングカード展」。今回で三回目となります。しらみず美術さんには今年も声を掛けて頂いて、感謝しております。

今年は、蓮の花を銀の背景に描いています。銀の渋い光とピンクの対比がいいなと思って描きました。銀は冷たい印象があるので、暖色系のモチーフと組み合わせるとイキイキするように思うんですよね。勿論、青い菖蒲と合わせて調和させるという伝統的な組み合わせも綺麗だと思いますが。
 近頃は、以前より配色に興味が出てきた気がします。

ということで、こちらの展示も是非よろしくお願い致します。


ー名古屋剛志 日本画展ー

池袋東武個展が終わり、いよいよ神戸そごうの個展がスタートします。
夏のモチーフを多く描いているので、どうしても個展はこの時期に集中しやすいです。なんだか「夏といえばTUBE」みたいです。

準備自体は東武展と同時期に終わらせたので、個展前にしては気持ちが少し楽です。いつもなら必死で追い込んでいる時期ですからね。会場には4、5日に行く予定です。久々の神戸、楽しみです。

近くにお住まいの方は是非宜しくお願い致します。

■神戸そごう 美術画廊
http://www2.sogo-gogo.com/wsc-customer-app/page/515/dynamic/shop_details/ShopDetails?shop=S000000376

12/07/30

池袋東武の個展が終わり一息ついたところです。
今回の個展は大盛況のうちに幕を閉じることができました。多くのお客様にお越し頂き、とても感謝をしております。ありがとうございました!

会期中は最終日を除き、毎日夕方まで在廊していたので多くのお客様とお話ができて良かったです。その中で第三者の視点を知り、自作が今後どうあるべきかを考えることが出来ました。まだまだこれからだとは思いますが、より一層、皆様の心を打てるような絵画作品が描けるよう頑張りたいと思います。

2012年7月9日月曜日

「0 ZERO」号の世界展

11日より「0 ZERO」号の世界展がまるひろ川越店でスタートします。
これまで3号以下を描くことが少なかったのですが、今後はこうした機会が増えていきそうです。
今回は金魚の他に「願いごと」シリーズも出品しています。

近くにお越しの際は、是非宜しくお願い致します。

■まるひろ川越店 美術画廊
http://www.maruhiro.co.jp/art/index.html

ワークショップ

何やら不思議な写真をアップしてしまいましたが、今日は佐藤美術館でワークショップの講師として参加してきました。小布施展より引き続いてモビール制作です。
今回も子供連れの参加者多く始終とても賑やかでした。

私は普段、子供にあまり縁がないので、今日は特別な一日だったように思います。
とにかくエネルギッシュなんですよね、子供って。3歳時くらいのお子さんが多かったので当然かもしれませんが、とにかくそれを感じました。

子供が草案用紙にマジックで描いた絵は、はみ出すくらい元気いっぱいでした。生命感を感じてならない強い線や色の大胆さは、生きていることを楽しんでいるかのようです。それは自分には衝撃的でした。

昨日のトークショーで「原点に立ち返り、単純に綺麗に描くことを改めて考え直している」と語っていたのですが、そんなことを言っていた自分がなんだか可笑しく思えてきますね。
明日から子供が描くような絵を描く訳ではないのですが、もし原点に帰るのであれば、色を使うことの喜びを、線を描く気持ち良さを、新鮮に感じて描いていきたいなと。本当はそこではないかという気が今はしています。これまで毎日描くことで、全てのことが当たり前になり過ぎていたようです。自分の理想や目標を追いかけ過ぎることで、忘れかけていた或は既に見失っていた部分もあったのかもしれません。

子供の持っている力は改めて凄いものなんだなと思いました。「子供が生まれると価値観が変わる」なんて話を最近はよく耳にします。確かに見える世界もそれまでと変わってくるのかもしれませんね。

個展準備もいよいよ追い込み、精神疲労に比例して視野も狭まる頃です。このワークショップでは、一つの発見とリフレッシュ効果があったようです。
また本日は、私を応援して下さっているお客様が作品を見に来て下さいました。更に明日からの制作の活力へと繋がっていきそうです。

自分にとっては、いつもと違う特別な一日となった気がします。


2012年7月2日月曜日

shinpa!!!!!!東京展

午後から佐藤美術館でshinpa!!!!!!東京展の飾り付けに行ってきました。
久々に佐藤美術館に作品を展示します。

大学院の頃は、美術館の奨学生としてお世話になりました。やはりそうした場所なので訪れる度、特別な美術館に思えます。
特に奨学生をキッカケに日本画材を使い初めているので、今の自分が日本画を続けているのも佐藤美術館のお陰なんですよね。

そう思うと、これからもより活躍することで恩を返していけたらと思いますね。

■佐藤美術館website
http://homepage3.nifty.com/sato-museum


2012年6月30日土曜日

ダイナースクラブ 銀座ラウンジ

今日は、夕方からアルマーニビルの上にあるダイナースクラブの銀座ラウンジに行ってきました。実は18日からラウンジで会員の方向けに個展を開催していたのです。本日は、そのトークセッションでした。

司会者による質疑応答形式で進行していくのですが、やはり大勢の前に立ちお話をするというのはいつになっても緊張しますね。トークの最後にはお客様方からの質問も頂き、そうしたコミュニケーションを取ることも出来たので、とても良かったと感じています。

また平日の夜にも関わらず、多くのお客様にお越し頂き、非常に嬉しく思っております。
今後もより良い作品づくりに励みたいと思います。

皆様、今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

■ダイナースクラブ 銀座ラウンジ
http://www.diners.co.jp/ja/cardlineup/ginza/concierge/service.html

2012年6月21日木曜日

たんざく展


今年もやります、たんざく展!
〆切限界で仕上がった新作を出品しました。
最近は、私の中でブルーが流行りです。

ということで、「願いごと」シリーズを描いています。たまたまですが、たんざく展にぴったりのテーマですよね。

近くにお越しの際は、宜しくお願い致します。

artdatabank website 
www.artdatabank.co.jp

2012年4月26日木曜日

名古屋剛志 作品展


ここのところ、かなりハードな活動状況が続いています。
 またしても、お知らせが遅れてしまいました。。  
いつもブログをご覧頂いている皆様には、非常に申し訳なく思っております。

という訳で、伊勢丹浦和店での個展がスタート致しました!
なんとか、『願いごと』シリーズを中心とした新作も間に合って良かったです。

お近くにお住まいの方は、是非宜しくお願い致します☆

■伊勢丹 浦和店
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/urawa/

2012年4月16日月曜日

パンドラを覗く アートシェルフの出会い


久々の更新です。あまり更新は出来てないのですが、毎日制作はしています。本当はもう少し自分のペースをしっかり掴んで、落ち着いて色々な物事をやっていきたいんですけどね。

さて、展覧会のご案内です。土曜日から京都の蔵丘洞さんで展示させて頂いております。
蔵丘洞さんは、学生時代にお世話になった榎俊幸先生を取り扱っていらして、当時から気になっている画商さんでした。
他には國司華子さんや写実の原崇浩さんなど私が好きな作家さんを取り扱っています。なので、今回の企画に声を掛けて頂いたことを嬉しく感じました。

今回は「ストーリー性があるもの」がテーマだと伺っていたので、『時ヲ泳グ』を出品しています。
このテーマに対して他の作家さん達はどんな作品を描くのか気になっていましたが、それぞれに印象的です。とても濃密なイメージがありますよね。改めて表現の自由さと自身にしか描けないものを各々に持っているのだなと思いました。

■蔵丘洞画廊ウェプサイト
http://www.zokyudo.jp

2012年2月24日金曜日

0+SM+3go vol.参


こちらも既に開始していますが、宜しくお願い致します。

今回は『願いごと』シリーズを出品してみました。
夜空と流れ星を描いた作品なのですが、ブルーを基調としているので制作中とても落ち着きます。ブルーは私にとって好きな色です。

http://shorewood.co.jp/top.html

2012年2月22日水曜日

Shinpa!!!!!!


shinpa展がスタートして4日が経過してしまったのですが、展覧会のお知らせです。今回は4年ぶりの出品となります。

初日にはトークショーもあったので、久々に小布施まで行ってきました。
参加して感じたことは、個展とは違い単に自己の再確認をするだけではなく、他の出品作から得られることが多かったように思います。特に東京に帰ってから、思い返してそう思いました。

まずは、見比べることで以前より少し視野が広がったように感じました。テーマひとつ取っても、こんなに多くの視点と価値観があるのだなと改めて感じました。それは当然のことのようですが、それだけ自分の視野が狭まってしまっていたのかもしれません。

大作の準備というのはとても大変なものですが、こうした企画はそれだけ意味のあるのだなと実感しています。まだまだ他にも感じたことや考えたことは色々とあるのですが、今後の自分の成長に何か少しでも生すことが出来ればと思っています。

■小布施ミュージアム 中島千波館
http://www.town.obuse.nagano.jp/bijutsu/obusemuseum/obusemuseum_index.html

2012年1月12日木曜日

素描のすゝめ


デッサンをテーマとしたグループ展示のお知らせです。
shinpaなどの準備で落ち着かない状況だったので、アナウンスが遅れてしまいました。実は数日前から始まっています。ですが、会期が長いのでお越し頂ければ幸いです。

この展示で私は、人物デッサンを2点と黒出目金の作品を描いています。
作品性を持ったデッサンとして描いたのは、かなり久しぶりです。何日かモデルさんをお願いして少しずつ描いてきたのですが、やはりデッサンは好きです。対象の観察をすることに夢中になって時間が過ぎていくって充実しています。未だに何を描くにしても、奥深いと感じてしまいます。知っているようで知らない、気付かないものが見えてきます。個人的にはフォルムの美しい繋がりを発見するのが面白いですね。特に人物に関してなのですが、至ところにそういった『いいカタチ』が隠れているような気がしています。

かなり新鮮な気持ちで取り組めたので、この気持ちを他の作品にも繋げていきたいと思います。
そして、shinpaに関してはDMが完成次第お伝えさせて頂くつもりですので、皆様いま暫くお待ち下さいませ。

■ギャラリー・ショアウッド
http://shorewood.co.jp/top.html

2012年1月11日水曜日

作品撮影


今日やっと『shinpa!!!!!』展の出品用作品が仕上がりました。
そして、午後からは麻布にあるタケミアートオフィスさんへ作品撮影に行ってきました。

金箔を使用した作品は撮影が難しく、周辺の物が映り込まないように配慮したセットでの撮影です。カメラマンさん曰く、「金箔地の作品は鏡を撮影するようなもの」だそうです。
確かに光の当たり方で作品の印象ががらっと変わるんです。観賞する時はそれが面白かったりするんですが、撮影では悩みの種なんですよね。

ですが、その問題も全く感にさせないくらい綺麗に撮影して頂きました。
流石にプロは違いますね。

とりあえず、撮影まで終えて漸く一息つけると言ったところですが、
なんだか疲労困憊です。。最近は大きいサイズの作品はあまり描かないのでホントに大変でした。今晩はゆっくり休もうと思います。