2014年9月29日月曜日

MADONNA/FROZEN

『画家ト音楽展』に出品している作品です。
アルバム"Ray Of Light"から"Frozen"を選曲しての制作です。
神秘的な世界観と斬新さが魅力的な楽曲なので、そのイメージを意識しました。

中央にあるシンメトリックな図柄は、アルバム制作当時、マドンナが影響を受けていたカバラを象徴する『生命の樹』(セフィトロの樹)です。この樹の実を食べると永遠の命を手にすることができると言われていますが、私の作品の中では私達の未来に対する期待や希望を願いを込めたモチーフとして選んでいます。また『生命の花』の図柄は、これまで人類繋いできた歴史や生命感を表すものとして扱っています。

構成においては、そのシンメトリックさとアサガオの有機的なシルエットを対比させ、互いに引き立て合うような構図を考えました。今回はいつもより箔表面のスクラッチの面積が多いので根気を要する作業となりましたが、その甲斐あって印象的な画面になったと思います。
そして配色に関しては、冷たく幻想的な空気感を表現するため、銀色と群青を基調としました。

楽曲をテーマとした作品制作は、学生時代の課題以来だったのですが、作品を元に作品を創るという点でとても興味深かったです。楽曲がモチーフとして存在することによって、それまでの自分になかったものが引き出される可能性があるように思います。

■Madonna/Frozen
http://www.youtube.com/watch?v=XS088Opj9o0


■楽曲"Frozen"について
浪人生だった頃に初めて購入した洋楽曲。
予備校帰りに新宿のバージンメガストアで何度か視聴して欲しくなったのを覚えている。
当時はそこまで洋楽に興味がなかったのだが、私の価値観を変えた曲であり、アルバムでもある。それまでは邦楽しか聴かなかったので、別世界を見たように革新的な印象を受けた。
特に神気あふれる世界観とクールさに惹かれた。



2014年9月23日火曜日

14/09/23

少しずつ涼しくなってきました。
季節に合わせてこんな作品を描いてみました。
箔の上に描く作品が多いので、色のついた背景の絵を描く時は、少しリフレッシュになります。
夜空に流れ星を描いた作品『願いごと』ですが、以前よりも微妙なトーンと表情が出せるようになってきました。やはり経験の積み重ねが大切ですね。

2014年9月18日木曜日

画家ト音楽展

今年に入ってから少しずつ準備を進めてきた『画家ト音楽展』のスタートまでいよいよとなりました。今回の企画は、画廊と私が企画したものです。これまでにはあまりない新鮮な内容になっていると思います。


展示の詳細は、各作家がセレクトした楽曲(2曲)を通して作家の素顔を探ることがテーマとなっています。支持体サイズは、レコード盤をイメージした4号円窓、レコードジャケットを連想させる6号スクエアサイズとなっています。

出品者の皆さんがどんな選曲を行い、どんな作品を描いているのか、企画者の一人として楽しみです。
ちなみに私は自分にとって印象的な女性シンガーとして、鬼束ちひろ、マドンナを選びました。楽曲は会期が始まるまで伏せておこうと思います。


今展は、絵画に興味のある方も音楽に興味のある方にも楽しんで頂ける企画内容です。是非多くの方々に足を運んで頂ければ幸いです。
近くまでお越しの際には、是非お立寄りくださいませ。

画家ト音楽 
会期 2014年9月24日(水) – 10月10日(金)
時間 11:00 – 18:00 /日曜・祝祭日定休
会場 ギャラリー・ショアウッド


―出品作家―
今泉尚樹 押元一敏 武井好之 中堀慎治 中村英生 名古屋剛志 福井江太郎 湯口絵美子 吉浜岳史


■GALLERY SHOREWOOD 
http://www.shorewood.co.jp

2014年9月2日火曜日

波濤の會 2014

久々「波濤の會」に出品します。これまでスケジュールが噛み合ずに見送ることが多かったのですが、他の出品者が最近はどんな作品を発表しているのか楽しみです。
今回は、中島先生と押元先生も出品されます。

私は、秋をイメージした作品を展示します。
夏のモチーフが多いという印象が強くあると思うのですが、実は幅広く描いています。

近くまでお越しの際は、是非お立寄りください。宜しくお願い致します。
         ■いろづく頃 F8

2014年8月4日月曜日

14/08/04

HPのリニューアルをそろそろ考えなくてはならない時期が来たように思います。
作風は少しづつですが、年々変化を遂げています。日々、私の中で新しい情報がインプットされ、反芻されていることの表れかもしれません。
また、変わることは生きていることの証のようにも思えます。多くの情報の中から自分にとって必要なものを選び出し、その取捨選択は個性を生み出し、その人の歴史を作っていきます。
絵画制作は、どの作家にとっても生き様の表出です。
こうした記録の節目を纏めていきたいと考えています。

■ナツソヨグ M8
■アルナツ M8

2014年8月3日日曜日

14/08/03

伊勢丹新宿店の個展も後半に入りました。多くのお客様方がお見えになり、とても嬉しい限りです。

今回は海外旅行でフランスからお越しのご家族が画廊にお立寄り下さいました。奥様の誕生日プレゼントをお探しになられていたようなのですが、私の睡蓮の作品を気に入って下さり、お手元に置いて頂けることとなりました。
こうして海外の方に作品が受け入れて頂いたことは、作品に対する普遍性が生まれた証のようにも思えます。そして、私にとって貴重な出会いであり、やはりアートや音楽に国境はないのだなと再認識するキッカケともなりました。

今後は国内の方だけではなく、海外の方にも楽しんで頂けるような作品づくりを心掛けていきたいです。


2014年8月1日金曜日

第2回郷さくら美術館桜花賞展「人気作品投票」結果発表

桜花賞展来場者の人気作品投票の結果が出ました。
この度、光栄なことに『第2回桜花賞展』優秀賞を受賞いたしましたが、人気作品の投票でも2位を頂きました。審査員の先生方から見ても、一般の鑑賞者の方々からも見ても同等の結果が出たことをとても嬉しく感じています。
今回の出品作も含め、私の指針としてプロから見ても一般の方が見ても共感の得られる作品を描きたいという想いがあります。そのことがカタチになったので、今後の制作の励みとして精進していきたいと思います。

また、私の受賞作品『ハルノナガユメ』ですが、現在は郡山の郷さくら美術館で受賞者上位3名の作品の展示として8/10まで展示されているそうです。

是非、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。