2010年12月8日水曜日

中島健太展+ムサ美基礎デザイン展示


友人の中島健太君の個展を見てきました。
色味が豊さとゆったりと心地良い描写が好きです。最近は写真と見間違える程に描き込まれた写実画が多いですが、絵画らしい筆触のある彼の作品を見ると落ち着きます。驚くくらいリアルな作品も好きですが、やはりどこかに人間が描いたという温かみが感じられることは大切だと思います。そして、モデルさんのイメージを魅力的に引き出すセンスは流石だと思いました。今後も彼の活躍が楽しみです☆



続いてかつての教え子の展示も見て来ました。
ムサ美の基礎デザイン科、とてもフレキシブルなデザインをしていると思いました。この展示では、輪ゴムと竹定規から新たな使い方を見つけ出す、発想するというテーマで展示が行われていました。例えば、手すりに無意識だけど傘をかけてしまう。そんなことってありませんか?今回の企画は、そんなRe-Designをしているということなんです。

↑の作品は竹定規の視覚的イメージを時計に流用するというデザイン。ハカルことに共通性を見出し洒落た発展を遂げています。お洒落なのでアトリエにひとつ欲しいものです。田中君、私に下さい(笑)下のものは、実はアクリルの定規なんです。ぱっと見は普通に竹定規かと思ってしまいますよね?ユニークな見せ方で伝統を受け継ぐような印象の作品です。



四角いゴムバンドは、角が立っているので止めたものを外す時につまみやすいんだそうです。新鮮な視覚イメージと機能美のデザインですね。モニターの時計は、ゴムバンドを弾いた時の音が秒針の音に置き換えられているんです。見た目もカワイイですが、こんな時計があっても楽しいですよね。

今日は、絵画からデザインまで充実した楽しみ方が出来ました。明日から私自身も皆様により良い作品をお見せできるよう頑張ろうと思います。

2010年12月2日木曜日

10/12/02


絵画教室の仕事から帰宅すると、井上箔山堂さんから額が届いていました。今回は、掛け軸をイメージした装飾に椿を描いています。額装された作品を見ていつも感じることなのですが、絵を裸で見ていた時とは、まるで違った印象に映るので不思議なものです。
そしてこの瞬間、額職人との間に新しい世界が生まれるように思うのです。私は、そのコラボレートされた世界を見るのが好きです。