2010年4月12日月曜日

sakura 02


前回の桜の制作過程です。
ラフな印象ですが、桜の枝を中心に花びらを描き入れました。
この段階から何層か絵具を重ねた後に、ラインを洗練させたりしていきます。

花びらの描写には胡粉(貝殻を材料として作られた白)に方解末(方解石を材料として作られた白)の番号が荒めのモノを混ぜて、使っています。荒い粒子の絵具を混入することで、胡粉のひび割れる確率を軽減します。

ピンクは上記のホワイトにコチニール、鎌倉朱などを混ぜて作ります。最初は青味の強いモノで陰の印象を描き、仕上げは光を感じるオレンジ系の赤を好んで使っています。

2010年4月10日土曜日

吉祥寺アトレ


先日、吉祥寺アトレのオープン記念で行われたアーティストの公開制作を見て来ました。この企画では友人の山本大貴くんが参加しています。

作品は100号サイズにアクリルで描いているそうです。与えられた制作日数10日という短期間で写実的描写を行うには持ってこいの画材ですよね。通常は油彩画を描いている彼ですが、油彩とは違い乾きが早過ぎることに、やり辛さを感じていたようです。

ですが、相変わらず丁寧な仕事と色彩の冴えは流石です。
この作品は本日完成予定で、その後はアトレに制作記録と共に展示されるそうです。毎週水曜は吉祥寺に出掛けるので、完成作品を観るのが楽しみです。

2010年4月7日水曜日

sakura 01


今日は、いま描いている桜の制作過程をアップしてみることにします。
番傘を背景に桜が咲いている作品にしていこうと思います。

画像は、番傘の赤を2〜3色重ねた後に、予め張っておいた傘の骨部分のマスキングを剥がしているところ。(赤はオレンジ系と青みの強いもの、ボルドー系を選んでいます)

実は、少し前にも番傘と桜を描いたのですが、その時は傘の骨をフリーハンドで描きました。
今回は線のシャープさを少し強めに出した仕上がりにしてみようということでマスクしてみます。ただ、マスクをしたタイプは線がクッキリし過ぎてしまうので、柔らかくするための一手が必要になりそうです。
仕上がりのイメージは自然物との傘の対比をさせながらも、調和を考えた見え方にする予定です。