前回の桜の制作過程です。
ラフな印象ですが、桜の枝を中心に花びらを描き入れました。
この段階から何層か絵具を重ねた後に、ラインを洗練させたりしていきます。
花びらの描写には胡粉(貝殻を材料として作られた白)に方解末(方解石を材料として作られた白)の番号が荒めのモノを混ぜて、使っています。荒い粒子の絵具を混入することで、胡粉のひび割れる確率を軽減します。
ピンクは上記のホワイトにコチニール、鎌倉朱などを混ぜて作ります。最初は青味の強いモノで陰の印象を描き、仕上げは光を感じるオレンジ系の赤を好んで使っています。