少しお知らせが遅れてしまいましたが、装幀画を久々に担当しました。「水銀虫」以来、2年ぶりです。
今回は加藤廣さんの時代小説「宮本武蔵」の上下巻を描かせて頂きました。
ここで少しモチーフについて。
上巻に描いた鳥は百舌です。宮本武蔵は剣豪でありながら絵も描いていたそうです。その中にある百舌の作品から武蔵を象徴する鳥として選んでいます。
そして下巻のツバメは、やはり佐々木小次郎の必殺技「燕返し」からという訳です。
それ以外の背景となる部分は上下巻あるので、「動」「静」のテーマを自分の中に設けてデザインしています。静かに時を待つかのように佇む百舌、風を切り目紛しく変化する紅葉の中を飛ぶ燕、そんなイメージです。最近では珍しく幾何的要素を盛り込みましたが、やはり幾何的なラインは美しく、また描いてみたいですね。
それ以外の背景となる部分は上下巻あるので、「動」「静」のテーマを自分の中に設けてデザインしています。静かに時を待つかのように佇む百舌、風を切り目紛しく変化する紅葉の中を飛ぶ燕、そんなイメージです。最近では珍しく幾何的要素を盛り込みましたが、やはり幾何的なラインは美しく、また描いてみたいですね。
久々に出版物に関わる仕事を頂きとても嬉しかったのですが、全国の書店に並ぶと思うと緊張していました。ですが、なんとか自分らしく仕上げることも出来たので良かったです。やはり思うのが今持てる力で自分の分までしっかりとこなせることが大切だと改めて感じました。
まだ書店に並んでいるところは見ていないので、近々覗いてみようと思います。
最近、本を読みたいなぁと思っていたので、そのキッカケになりそうです。
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