池袋東武の個展に出品した円窓30号の作品です。
今年は、大小合わせてかなりの点数の金魚を描いたように思います。まだまだこのモチーフに対して描きたい理想はあるのですが、視野を広げるためにもう少し金魚以外のモチーフにもチャレンジしていきたいと今は考えています。
最近は、動物や花に興味が湧いています。近美の「竹内栖鳳展」の影響が大きいかもしれません。近代日本画の中では私の一番好きな画家です。
栖鳳の作品は写実的でありながらも、抽象的な表現が同居しています。伸びの良い筆遣いが生み出すマチエールは迫力と生命感を捉えています。対象を観察し、感じ取った衝動がイキイキと表現されていました。このように絵具を殺さない表現をしていながら、リアリティーのある表現のできる作家はいつまでも憧れですね。
落ち着いたタイミングで取材に行きたいと思っています。