装幀画展Ⅱ 文学とアートの出逢い
会期 2014年11月19日(水) – 30日(日)
時間 11:00 – 19:00
会場 麻布十番パレットギャラリー
http://palette-gallery.jp/時間 11:00 – 19:00
会場 麻布十番パレットギャラリー
―出品作家―
石居麻耶 岩渕華林 宇野亜喜良 大竹彩奈 大谷郁代 蟹江杏 財田翔悟 新藤杏子 高橋千裕 田嶋健太郎 立木美江 中西静香 中原亜梨沙 名古屋剛志 成田朱希 新倉佳奈子 野村直子 深瀬優子 まちゅまちゅ 宮本順子 桃田由加里 山科理絵 山城有未
先日、ギャラリーショアウッドで開催された楽曲をテーマにした企画もありそうでなかった企画内容だと思いますが、この装幀画展もこれまでにはあまりなかった企画かもしれません。以前から文学とのコラボレーションした企画があったらなと思っていたので、参加できて良かったです。推薦をしてくださった高橋千裕さんにはとても感謝をしています。
会場には原画の他に各作家がカバーデザインした文庫本も展示されます。
私が選んだ作品は辻仁成さんの『サヨナライツカ』。作画のイメージは、沓子自身の肖像。長い時の流れの中で豊を待ち続ける、彼女の生き方を描いています。バックの装飾は、小説の舞台となるバンコクにあるマンダリンオリエンタルホテルのサマーセット・モーム・スイートの壁紙を印象付けるデザインにしてみました。
実際に書店で販売されている装幀は、ハードカバーも文庫も赤いイメージが強いのですが、ここは敢えて登場人物に視点を当ててブルー系にしてみました。本当はもう少し紫色に寄せたブルーになる予定だったのですが、制作過程でこの色味が結構気に入ってしまいました。リアルな装幀のお仕事だったら、気分で予定を変える訳にはいきませんが、今回は原画の展示がメインとなっているので良しとしました。
ストーリーにも興味があるという方は是非一度読んでみてください。