2010年6月13日日曜日
10/06/13
昨日、前回の日記でお話した新作のポジが上がりました。
今回はリクエストに沿って、「てんこ盛り」です。
作品の狙いは、「竹林という伝統的モチーフをどう現代的にアレンジをするのか」です。
ということで、余分な状況説明を排除すべく、地に当たる部分の表現にブラックを設定しました。イメージを与えない色ブラックを設定することで、静まり返った零の世界に竹葉の散り積もる様とそれ以外のモチーフが浮かび上がります。
その静かで何もない世界に対比して、具象物の描写、シルエットの入り組み、固有色の鮮やかさが見せられたのは成功したと思います。
個人的にブラックやホワイトは、色味としてのイメージがないどこか基準点のようで気に入っています。彩度がゼロに対して、同じく色ではない表現の金箔や銀箔を用いるのもそんなところからかもしれません。金や銀は光の基準となる表現のように思います。
この先、金屏風や衝立に展開しても面白そうです。
次の日記では、銀とブラックを基調においた作品を紹介します。