2010年6月20日日曜日

10/06/20


前々回、作品をアップした時に「次回作では。。」なんて、お話していましたよね。ということで、銀箔と岩黒をベースに描いた作品を載せます。

この作品は、センターの水紋を中心として三ツ矢に広がる金魚と、円弧の流れに沿って泳ぐ金魚により構成の軸が成り立っています。そして、その円弧の流れの中心を、僅かに離れた距離から顔を合わせる金魚。これが本作のポイントとなります。
構成意図は「出会いによる期待感」です。偶然とも必然とも言えるような、人々の日々繰り返される出会いを金魚に置き換えています。そして、それは人間の目には見えない、また予測できないシナリオの中に流れゆくように存在する、そう思うのです。

そう言ったシナリオを人間とは違った生き物を通して、傍観者の視点から縮図に見るのも面白いように思います。当事者としてではなく、遠くから見るのも悪くない気がします。

こういった概念で描いています。前作に引き続き、多少理屈っぽい話になってしまいましたね。
でも、シンプルに綺麗とか見ていると癒されるなんていうのも好きです。何と言っても、最初はファーストインプレッションですから。それが見る人に響くのか、そうでないのかでしかないですよね。